post_img そろそろ冬タイヤの交換作業が始まりますが近年ラインナップが増えて世の中に認知されてきたオールシーズンタイヤとは従来から広く使用されているスタッドレスタイヤと果たして何がどう違うのか?意外と理解されていない感が否めないので本格的にシーズンインとなる前にこの場を借りてお知らせさせていただきます。 そもそもオールシーズンタイヤとはその名の通り夏冬通して使えるという夢のようなタイヤということでユーザー様から大いなる期待のもとに2019年にダンロップ社から発売されその後様々なメーカーが追随して今に至るわけですが、従来から広く浸透しているスタッドレスタイヤとはそもそも構造が違いコンセプトが異なります。 スパイク効果のためのスタッド(鋲)が無いスノータイヤという事で開発されたスタッドレスタイヤ。その性能のキモは雪や氷を掴むその柔らかさ。ゆえに夏はあっという間にすり減りタイヤとしての寿命を終えてしまいます。 一方オールシーズンタイヤは過酷な気温の夏でもきっちりとグリップ性能を発揮して摩耗も一般の夏タイヤとほぼ同等です。 であれば逆にオールシーズンタイヤの冬タイヤとしての性能とは果たしてどの程度なのでしょうか? やわらかい雪の上でなら問題なく使用出来るがアイスバーンや根雪などのガチガチの氷の上でもしっかり駆動制動出来るのか? 結論から言うと、雪国特有の圧雪やアイスバーンなどの氷上走行には向かず、あくまでも多少の降雪時なら走行可能といったところでしょうか。 オールシーズンタイヤは冬タイヤとしての性能の誤解から通常エリアから雪国に入ってからの事故が多いとの報告もありますので、年に数回の雪上走行なのか、それともある程度冬の長い期間雪や氷のある地域を走行するのか、ご自身の使用環境をもう一度見つめ直して慎重に検討いただき選択してください。 なお、夏タイヤからスタッドレスタイヤにきちんと毎年交換される方も製造から5年経過したものはゴムの硬化により冬タイヤとしては使えませんのでご注意ください。 心配な方は弊社サービススタッフまでお気軽にご相談ください。